悪役令嬢モノの悪役ヒロインに転生してしまった(嘘だと言って!)
 そして招待されたお茶会に参加した私は、レティーシアから正体を明かされる。

 予想通り日本人で、しかも中身が女子であり、可愛らしくて優しそうな性格であることに安堵した私は、前世で高校生だったと聞き少し驚いた。

 死んだ原因は忘れてしまったらしいが、そんなに若いときに亡くなってしまったなんて…と悲しくなった。

 ひそかにこの子を守らなければ!と決意を固めた。
 
 そして自己紹介を済ませた私達。しかし、わたしの名前を聞いた彼女は、とても驚いたような、少し絶望しているような表情を見せる。

 流石に気になって聞いてみると、私にあだ名で呼ぶことへの許可を出したあと、こんなことを話し始めた…

「実は、この世界は"脱・悪役令嬢物語"、通称"脱モノ"っていう、前世で私がハマってた小説の世界らしいんだよね…」
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