【電書化・コミカライズ】婚約13年目ですが、いまだに愛されていません~愛されたい王女と愛さないように必死な次期公爵~
 弟とはいえ、年はほとんど離れていないから、二人ともフレデリカより大きい。
 1つ下のアルフレドは、身長だけでいえばシュトラウスにも匹敵するほどの育ち具合であった。
 大きく健康に育った弟たちにぎゅむぎゅむと潰されながらも、フレデリカは必死に手を伸ばし、二人の頭を撫でた。
 
「ごめんね。ありが、とう……」

 心配してくれたこと、こうして無事を喜んでくれることは嬉しい。
 嬉しいのだが――

「そろそろ、はな、し、て……?」
「姉さん!?」
「ねえさま!」

 男二人で、フレデリカを思いっきり押しつぶしていた。
 そのことに弟たちが気づいたときには、フレデリカは、きゅう、と魂が抜けたようにぐったりとしていた。



 少し休んで回復した頃、ルーナもフレデリカの元へやってきた。
 やはり「よかった」「心配した」と抱きしめられ、フレデリカは、自分がみなに大事に思われていることを再認識した。
 先ほどまで取り乱していたアルフレドは、自分の姉とルーナが抱きしめ合う姿を眺めて、何故か満足そうにしている。

 血の繋がった家族、大親友のルーナときたら、次は……。

「ねえフリッカ。シュトラウスにはもう会えたの?」

 フレデリカにくっついたまま、ルーナが首を傾げる。
 そう。シュトラウスだ。
 ここのところ色々あったとはいえ、フレデリカを見つけ出して救ったのは彼だ。
 礼を言う必要があるだろう。迷惑と心配をかけたことへの詫びも伝えるべきだ。
 シュトラウスは今日も仕事があるからか、目覚めてからここまで、まだ会っていない。
 気が進まない部分はあるが――フレデリカのほうから、彼を訪ねることにした。
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