【電書化・コミカライズ】婚約13年目ですが、いまだに愛されていません~愛されたい王女と愛さないように必死な次期公爵~
とん、とん、とん、とん、と一定のリズムで音が刻まれる。
音の発生源は、この部屋の主・シュトラウスだ。
眉間にしわを寄せ、机においた手の中指で、とんとんと机を叩いている。
仕事で使われるはずのペンは、机の上に放り出されていた。
明らかな、不機嫌。
ここのところ、シュトラウスは機嫌の悪い状態が続いており、少しでも時間があくとこんな風になる。
本当にちょっとした隙間時間でもまとまった休憩でもこの調子だから、彼の部下としてそばにいるブラームも、流石にまいってきた。
「……なあ、シュウ」
「なんだ」
「最近、ずっと機嫌悪いよな」
「……そんなことない」
「嘘つけ! ぜってー悪いだろ!」
ナーバスになりつつあったブラームが、シュトラウスの机を両手でドンと叩く。
その様子に若干驚きつつも、シュトラウスは「違う」と返すが、否定するには無理があった。
「いーや、絶対ご機嫌斜めだね! どうせフレデリカ様のことだろ!?」
「何故フリッカが出てくる」
「あ・い・じ・ん! フレデリカ様が愛人を欲しがってるって噂を聞いたころからだろ、お前のこれ!」
さっと目をそらすシュトラウスに、「図星なんだろ?」とブラームが畳みかける。
ブラームの指摘は正しい。
愛人の噂を聞いてから、シュトラウスはずっと苛立っている。
仕事の関係であっても、フレデリカが他の男を話すのを見るだけで、黒い感情が湧き上がる。
フリッカの相手はあいつか? それともあいつか? と、いつも目を光らせている状態であった。
音の発生源は、この部屋の主・シュトラウスだ。
眉間にしわを寄せ、机においた手の中指で、とんとんと机を叩いている。
仕事で使われるはずのペンは、机の上に放り出されていた。
明らかな、不機嫌。
ここのところ、シュトラウスは機嫌の悪い状態が続いており、少しでも時間があくとこんな風になる。
本当にちょっとした隙間時間でもまとまった休憩でもこの調子だから、彼の部下としてそばにいるブラームも、流石にまいってきた。
「……なあ、シュウ」
「なんだ」
「最近、ずっと機嫌悪いよな」
「……そんなことない」
「嘘つけ! ぜってー悪いだろ!」
ナーバスになりつつあったブラームが、シュトラウスの机を両手でドンと叩く。
その様子に若干驚きつつも、シュトラウスは「違う」と返すが、否定するには無理があった。
「いーや、絶対ご機嫌斜めだね! どうせフレデリカ様のことだろ!?」
「何故フリッカが出てくる」
「あ・い・じ・ん! フレデリカ様が愛人を欲しがってるって噂を聞いたころからだろ、お前のこれ!」
さっと目をそらすシュトラウスに、「図星なんだろ?」とブラームが畳みかける。
ブラームの指摘は正しい。
愛人の噂を聞いてから、シュトラウスはずっと苛立っている。
仕事の関係であっても、フレデリカが他の男を話すのを見るだけで、黒い感情が湧き上がる。
フリッカの相手はあいつか? それともあいつか? と、いつも目を光らせている状態であった。