神託で決められた結婚相手が四十路間際の中年伯爵さまでした。とても気が合って良い方なのですが、私も彼も結婚する気はありません。
そして二人は

14.


 ──そして、大聖堂での出来事から数日後のこと。

「お、おじさまぁ~……聞いて下さいますかぁ……。この時しかないと思って……卒業パーティーで先輩に告白したのですけど……。うぅ、振られてしまいましたぁー……」

 アルトナーの屋敷にて。
 恒例となったお茶会で、「ふぇえーん」とマルガレタの泣き声が響き渡る。

 アルトナーは少し驚き、苦笑しつつも、「おぉ……それは頑張ったね」と彼女にねぎらいの言葉をかけた。
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