相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
封印した過去と翔琉、怒りの一発
最近、里海の様子がおかしい━━━━━━

きっかけは、ある友人からの電話。
「暑い……」

風呂あがりに、換気扇の下で煙草を吸っている翔琉。

里海は今、入浴中だ。
一緒に入りたかったが、里海に“今日は仕事でかなり疲れたから、一人でゆっくり入りたい”と断られた。

「あーもー、暑い、暑い、暑い、暑い、暑い!!!!」

里海に断われ、不機嫌な翔琉。
しかし、気持ちを落ち着けないと里海に当たってしまう。
里海の入浴中の数十分間で、何本も吸っていた。

~~~♪♪♪

そこに、テーブルに置かれていた里海のスマホの着信音が鳴り響く。

「…………“ののえ”?
友達?かな?」

一度切れて、今度はメッセージが入ってきた。
【遅くにごめんね!
伝えておきたいことがあるの(≫∩≪)
連絡ちょうだい!!】

「………」

そこに里海が風呂をあがり、戻ってきた。
「カケくん、ごめんね!
一緒に入れなく━━━━━━ん?カケくん?どうしたの?」

「ん?ううん!
サトちゃん、良い匂いする~!」
抱き締め、頬をすり寄せた。

「フフ…カケくん、待って!
お手入れしたい」

「えー!もう離れたくない!」

「ダメ!」

「………」

「……あ…怒った?」

「怒った」

「え……」

「サトちゃん、拒否しすぎ!!」

「だって……今日、ほんと忙しかったから、疲れてて……
ごめんね」

「………」

「ごめんなさい…」

「ギュッてして、チューして」

「はい!します!」
翔琉に抱きつき、抱き締める。
服を掴み、背伸びをする。
翔琉も顔を近づけて、二人の口唇が重なった。

「ん…
フフ…気持ちいい…サトちゃんの口唇…/////」

「……/////」

「ん?サトちゃん?」

「も…一回……したい/////」

「いいよ。
でも、止まんなくなるよ?
お手入れしなきゃでしょ?」

「………じゃあ…お手入れしてからにする」

「ん。じゃあ…お手入れ━━━━」
そこに、里海のスマホが鳴る。

「ん?私の?」
「あ!さっきも鳴ってたんだった!」

「そうなの?
とりあえず、出なきゃ!
━━━━━もしもし?ごめんね、気づかなくて……
うん、うん……え……そ、そうなの?
うん、わかった。ありがとう」

スマホをテーブルに置き、考え込むように固まっている里海。

なぜか、腹をゆっくりさすり始める。

「サトちゃん?」

「え?あ、うん。
えーと…お手入れ、してくる」

そう言って、リビングダイニングを出ていった。
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