相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
こちらは里海━━━━━━━

「年の差かぁー
難しいですよね……」

「ほら、向こうは20も年下でしょ?
ある意味、親子って言ってもおかしくないくらい」

「うーん…私は、年下の人とお付き合いしたことないので……」

「そうなの?」

「はい。旦那さんは、同い年だし。
元彼は、同級生と先輩だったので……」

「そっか……」

「例えば、旦那さんが20歳年下だったらの話ですよね?
……………うーん…うーん…」
唸るように考え込む、里海。

「なっちゃん?」
あまりにも唸っているので、心配し里海の顔を覗き込む。

そして、パッと渡里に向き直り言った。
「それでもやっぱり、結婚したいです!」

「そうだよね。なっちゃんはそう言いそう(笑)」

「私は、カケくんと離れるのは耐えられないので……
それに、年って努力しても絶対に縮まらないですよね?
努力して克服出来ることなら、精一杯努力します!
でも、年の差はどうにもできないから」

「確かに!」

「佐越さんは、何て言ってるんですか?」

「年の差なんて、関係ない!って言ってくれてる」

「だったら、飛び込みましょう!
年が20歳離れてても、佐越さんはしっかりされてるから、十分課長を支えられそうですし!
カケくんが言ってましたよ?
一番、信用できる同僚だって!」


“彼とじっくり話してみるわ!”
渡里にそう言われ、ランチを終えた里海。
会社に戻ろうとする。

いつもはランチ中、翔琉とメッセージのやり取りや日によっては電話したりしている里海。

今日は渡里と話をしていたため、会社に戻りながらスマホを確認する。

案の定、翔琉からメッセージが入っていた。

【サトちゃん!お疲れ!】
【今、まだ仕事中?】

【既読になんないってことは、仕事中か!
あんま、無理しちゃダメだよ!】

【サトちゃん、まだ仕事してるの?
ダメだよ、ちゃんとランチ休憩取らないと!】

不在着信が三度続き………

【サトちゃん、まさか体調悪いとかないよね?】
【お願い!連絡ちょうだい!】

不在着信がまた三度続き………

【心配してます!
連絡ちょうだい!】
【会社に電話かけちゃうよ?】


「まずい!
カケくんに、電話しなきゃ!!」

里海は、慌てて翔琉に電話をかけた。
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