相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
『━━━もしもし!!?サトちゃん!!?』
慌てたような翔琉の声が、電話口から飛び込んできた。
「あ!カケくん!
ごめんね!
課長と話をしてて、スマホ見てなかったの!」
『そうだったの!?
なんだ……良かったぁ……!
心配してたんだよ?
いつもは、こんな連絡取れないことないから!』
「うん。ごめんね!ごめんなさい!」
『………ったく…後は帰ってからね。
サトちゃん。
罰として、定時にきちんと帰ってくること!
あと、今日の夕ご飯はオムライスにして!
あと、お風呂一緒に入って、髪の毛と身体も洗ってもらうから!
もちろん、髪の毛乾かすのもね!
あ!耳掻きもして!
OK?』
「はい!
喜んで、尽くさせていただきます!」
『よろしい!
じゃあ、後でね!』
通話を切り、里海は急いで会社に戻った。
里海は何事も一生懸命で器用な人間だが、複数のことを同時にできない。
一つのことに100%つぎ込むといった人間だ。
なので、先程も渡里のことだけを考えていたので、スマホの着信にも全く気づかなかったのだ。
そして仕事もそうだ。
一生懸命仕事をこなすため、時間を忘れてしまうことがある。
翔琉が“定時にきちんと帰ってきて”と念押ししたのは、そのためだ。
残業は、里海にとって日常茶飯事だから。
「課長。
すみませんが、今日は定時には帰りたいので、声かけてもらえますか?
ほら、私………」
「あー、なっちゃんは時間忘れちゃうもんね!
了解!」
アラームをかけていても全く気づかないので、人に声をかけてもらわないと、また残業してしまう。
そのため、渡里に声をかけて仕事に取りかかったのだった。
案の定━━━━渡里が声をかけるまで、時間に気づかなかった里海。
渡里に声をかけてもらい、なんとか定時で会社を出た。
「材料は、あるよね?」
帰りの電車の中で考え込む、里海。
すると、タイミング良く翔琉からメッセージが入った。
【サトちゃん、お疲れ様!
今、帰ってるよね?
オムライスの材料だけど、ちゃんとあるから真っ直ぐ帰っておいで?】
了解のスタンプを捺して、安心したように微笑んだ。
慌てたような翔琉の声が、電話口から飛び込んできた。
「あ!カケくん!
ごめんね!
課長と話をしてて、スマホ見てなかったの!」
『そうだったの!?
なんだ……良かったぁ……!
心配してたんだよ?
いつもは、こんな連絡取れないことないから!』
「うん。ごめんね!ごめんなさい!」
『………ったく…後は帰ってからね。
サトちゃん。
罰として、定時にきちんと帰ってくること!
あと、今日の夕ご飯はオムライスにして!
あと、お風呂一緒に入って、髪の毛と身体も洗ってもらうから!
もちろん、髪の毛乾かすのもね!
あ!耳掻きもして!
OK?』
「はい!
喜んで、尽くさせていただきます!」
『よろしい!
じゃあ、後でね!』
通話を切り、里海は急いで会社に戻った。
里海は何事も一生懸命で器用な人間だが、複数のことを同時にできない。
一つのことに100%つぎ込むといった人間だ。
なので、先程も渡里のことだけを考えていたので、スマホの着信にも全く気づかなかったのだ。
そして仕事もそうだ。
一生懸命仕事をこなすため、時間を忘れてしまうことがある。
翔琉が“定時にきちんと帰ってきて”と念押ししたのは、そのためだ。
残業は、里海にとって日常茶飯事だから。
「課長。
すみませんが、今日は定時には帰りたいので、声かけてもらえますか?
ほら、私………」
「あー、なっちゃんは時間忘れちゃうもんね!
了解!」
アラームをかけていても全く気づかないので、人に声をかけてもらわないと、また残業してしまう。
そのため、渡里に声をかけて仕事に取りかかったのだった。
案の定━━━━渡里が声をかけるまで、時間に気づかなかった里海。
渡里に声をかけてもらい、なんとか定時で会社を出た。
「材料は、あるよね?」
帰りの電車の中で考え込む、里海。
すると、タイミング良く翔琉からメッセージが入った。
【サトちゃん、お疲れ様!
今、帰ってるよね?
オムライスの材料だけど、ちゃんとあるから真っ直ぐ帰っておいで?】
了解のスタンプを捺して、安心したように微笑んだ。