兄妹!?



学校について職員室まで歩く


「ふらふらしてない?顔色悪いし手冷たいし」


「いつもだから大丈夫だよ」


「おはよーどうしたのー?」


「絃音、血圧低くて、」


「そーなんだ、どのくらいだった?」


「朝はかったら81の58です」


「えっ、すごい低いね」

「大丈夫です、兜先生いますか?」


「兜先生ー」

「はい、」

「絃音ちゃん低血圧酷そうなんだけど、」


「えー、たしかに顔色悪いね。ちょっと脈とらせて?」


まじ、

普通に嫌だけどしょうがないか、

手を差し出す


「手冷た、...96、はやいね」

歩いてきたからだよ

「歩いたからです、あの、入部届け」

「はい」

はやくんが準備してくれた


「はい、了解」


「えっ、手話部入るの?大丈夫?そこすごい緩いけど手話使わなかったらすっごい怒られるよ、緩いと思って入った1年生もう5人も辞めてるけど、」


手話部はいちばん緩いけど入るのが難しいと言われてる

手話は出来なくてもいいけど、諦めずに勉強することが求められる。



「親がSTなんで、」

「あーー、じゃあ大丈夫かな!良かったじゃん楽しんで!」


「ありがとうございます!あ、兜先生、病院のボランティアのやつを颯にも、」


「あーーおっけい、持ってくるから待ってて。山下先生もそこで待ってて」

山「はーい」





「お待たせお待たせ、これ書いて」


名前と場所、内容を書く


「あ、絃音も書いてね。名前変わるから」


「あー了解です」



名前 水樹 絃音

場所 ○○総合病院

内容 手伝い、子供の見守り



「はい、OK」


担任の欄に兜先生がすらすらと名前を書く

担任 高橋 兜


「こっちもおっけい、あとは看護主任の先生に許可もらわないと、...あ、いた。澤田先生!」

澤田(さわた)先生?


「看護主任の先生、澤田先生だよ」



「へー、」



「どうしたの?」


「ボランティアのやつです。」


「あー、えっと?学業は大丈夫ですか?」


「水樹さん学年1位です」

「こっちの水樹さんもです」


「なら問題ないわね、いいよ。あっ!もしかして絃音さん、△中学からきた子?」


「はい、」

△中学は受験しないと入れない偏差値が高い進学校

対してここは偏差値低くもなく高くもない平均レベルの高校


なんでこんなとこ来たのってすごく聞かれる


「私も母校そこなの、後輩ちゃんね。1人そこから来た子が看護科にいるって聞いてて嬉しくって、こんなに可愛い子だったのね」


「えっ、そうなんですか!!」


「頑張ってね!何かあれば私に聞いてね?もし進学したいならちゃんと考えるから!」


「ありがとうございます!!」


「じゃあ2人とも、頑張ってね」


「はい、ありがとうございます」

「ありがとうございます」




「行くかー、」




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