兄妹!?

絃音





起きたらモニター心電図がついてた

暇だし波形を眺めてみるけど通常波形な気がする


ガラッ

「あっ、起きた?良かった。...うん、バイタル問題なさそう」

「あの、はやくん、ごめんね、迷惑かけちゃって」


「迷惑なんかじゃないよ、俺は絃音が大事だし絃音のためならなんでも苦じゃない」


頭を撫でられる


「だからいつでも頼ってね」


「ありがとうっ」


「絃音、もう不整脈止まったから帰っても大丈夫だよ。俺当直だから今日は入院していってもいいしどっちがいい?...って言ってももうバスないし帰れないから入院か」


「えっ、帰りたい」


「入院するなら後で柚木がココア持ってきてくれるらしいけど?」

「...」


「絃音、俺もいるから今日は泊まろ?」


「...わかった」


「もう実は入院の手続きし終わってるんだけどね笑」


初めから帰らせる気ないじゃん

ちょっと拗ねる


「ごめんって、俺も差し入れ持っていくから許して、ね?」

「分かった」



「じゃあ俺また来るから、」

「はーい」



入れ違いで柚木先生が来た


「絃音ちゃん颯くんにプレゼント持ってきたよー」


「わ、ありがとうございます!!」


ココアをくれた

嬉しい



「しっぽふってるのが見えるね」

「ですね」


「颯くんは、梅好きでしょ?」

「はい」

「じゃじゃーん!梅サイダー!」


「ありがとうございますっ」

目が輝いてるはやくんはすごいかわいい


「お手!」

手を目の前に出されて思わず手を置く

それははやくんも同じだった


「よしよし、また餌付けしに来よーっと」


満足そうに帰って行った

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