紳士な若頭の危険な狂愛
それを聞いてピンときた。
あぁ、あれだ、今問題になっているメンズ地下アイドルってやつかもしれない。
ホストクラブは風営法でひっかかるが、こちらだと引っかからずに女の子を餌食にしやすく大金をはたくというのをニュースで見たことがある。
当然まともな店だって多いのだろうが。
「ようは絵理奈ちゃんがそこの男性に入れ込んでいると。
もしかしてお金をかなり使っていると言うことですか?」
社長は小さく頷く。
社長の頼んだ煮魚の定食はあまり箸が進んでいない。
「自分のお金だけでやっているのなら、もう少し様子見してみても良いのでは無いですか?
バイトも高校時代からしてましたし」
「それがバイトを増やしたんだ。
手っ取り早く、高収入が得られると。
そんなうまい話があるわけ無いだろう?」
なるほど。
ようはそこも心配なんだ。
そもそもそのバイトはどこから知ったのだろう。
友人からか、それとも。