紳士な若頭の危険な狂愛
「どうもね、娘がおかしな場所に入り浸っているようなんだよ」
社長から昼ご飯を一緒に食べようと誘われ、近くの定食屋に来ていた。
会社の人たちも、社長が私だけを誘うときは絵理奈ちゃんのことで泣きついているのだろうとわかっているので苦笑いで送り出してくれる。
「おかしな場所というのは?」
「その、ホストクラブみたいな感じのところみたいなんだ」
日替わり定食お待ち!という店員さんにお礼を言い、私は暗い顔の社長に顔を向ける。
「ホストクラブではなく、みたいな感じというのは?」
「お酒は基本出ないそうなんだよ。
ただ入れ込んでいる男がアイドルの卵だか俳優の卵だかで、ファンがお金をつぎ込めばその男から見返りが来るし、店でトップになると芸能界への道が近づくらしい」