あのメガネアイドルは…。

両想い



羽村「ねぇ、Bellの今日のテレビ一緒に見よ」


自然と繋がれる手。



真白「うちに来るってこと?」


羽村「だって、一緒に居たいもん」


真白「いいけど」



いぇーい!と繋がれた手を前後に振る羽村。



羽村「夜はハンバーグがいいな。真白が作ったやつ」



真白「覚えてるの?」

羽村「覚えてるよ!

あの日さ、中学時代の奴らに出くわしちゃって」


○あの日のコンビニ


コンビニの自動ドアをくぐり外に出ると、待ち構えていたかのように中学の同級生たちがいた。

男子「あれ?Bellの純くんですか?笑」

男子「でも、目の色が違うよ。今と中学の時とでは。笑」

男子「中学の時はBellじゃなかった。
だから、本当の目の色を隠す理由もなかったんだよ。笑」

羽村を囲むように6人の男子が集まる。

羽村「なんなんだよ、お前ら」

真っ黒な瞳で睨みつける。

男子「俺らをあんまり刺激しない方がいいぞ
俺らはお前の本名も中学の卒アルも持ってるんだからな」

男子「じゃあ、財布出してもらおうかな」

羽村は大人しく財布を渡した。

男子「こいつ、300円も持ってないっすよ」

男子「じゃあ、今日はこの弁当で勘弁してやるか」

男子「じゃあ、またな」


羽村は高校についてサイダーを自販機で買った。


○現在

羽村「それで持ってたコンビニ弁当を取られたんだよ」

だけどこんなに具体的に真白には話さない。
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