美男子ヤンキーは一途な犬だった



近くの公園に入り

ベンチに座りながらアイスを食べる



「なぁ、スマホ貸して」

『ん?いいけど』



ロックを外して渡せば

なにやら操作をしている

何をする気だろうか



「ん」

『なにしたの?』

「連絡先」



まだ交換してなかっただろ?と

確かに。まだだったわ



「寂しくなったらいつでも連絡しろよ」



瑠菜のためならすぐ行く!って…

ハァ…最初のヤンキー感どこ行った…?

もう尻尾と耳が見えそうなくらい

犬感凄いんだけど



『…ねぇ、なんで彼女なんて言ったの?』



これは純粋に疑問だった

彼女な!とは言いつつも

好き!とは言われてないからね



「なんでって言われてもなー
俺のにしたいって思ったからだし」

『は、恥ずかしげもなくよく言えるね』



こっちが照れる。と手で顔をパタパタと扇ぐ



「逆に俺の何がダメなわけ?」

『いや斗真がダメなんじゃなくて
彼氏彼女って好き同士の名称なわけで』

「あ?だから好きだっつってるだろ」

『いや初耳なんだが…?』



そこで暫しの沈黙が流れる



「ハッ!!」

『嘘でしょ!?今気付いたの!?』

「瑠菜!好き!俺と付き合え!」

『そこは付き合ってくださいでは…?』

「なんで瑠菜に頭下げなきゃなんだよ」

『あっれー…おかしいな
私、貴方の想い人よね…?』



自分の気持ちに真っ直ぐなのはいいけど

なんだか想像してた

告白とは全然違くてため息が出た

もちろんドン引きのため息ではくて

なんだか、可愛いな…って意味の方

私ってばチョロいの忘れてた



「…瑠菜?」

『ん?なに?』

「好きだよ」

『っ』



顔が近づいてきた時には遅く

またしても頬の近くから

リップ音が聞こえた



『〜〜〜っ!!』

「なんだよその顔。瑠菜も俺が好きなんじゃん」

『い、イケメンだから!照れただけだし!』

「はいはい、俺はイケメンだもんな〜」



帰んぞ。送ってく。と手を出されたので

なんだか負けた気分だが

大人しくその手に自分の手を乗せた


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