理想を描く世界で君と
「いいよ。おごる」

「え、でも」

「じゃあ代わりにジュースおごって」

チケットとジュースでは値段が違いすぎる。

納得していない私を置き去りに拓馬は入場口に向かい始めている。

慌てて、拓馬を追いかけた。

「ありがと!」

後ろから叫ぶと拓馬が振り向いて、笑った。



「楽しい!ね、もっかい乗ろうよ!」

私は久しぶりの遊園地にテンションが上がって、デートだということも忘れてはしゃいだ。
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