妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる

買い出し担当



○次の日、西村のクラス


先生『もうすぐ、文化祭の時期になるし

そろそろ出し物を決めようか』


その言葉でクラスは盛り上がる。


先生『はいはい、静かに

なにかしたいことがあるやつは手を上げて』


・お化け屋敷

・一口クレープ

・フルーツ飴


このような案が出て投票で

先生『じゃあ、一口クレープで決まりだ』


先生『じゃあ先生はこれで学校に提出してくるから、クラス委員、役割とか決めといてくれ。よろしくな』


そう言って教室を出ていった先生。


クラス委員が役割を黒板に書いている途中、クラスで目立つ男子の中島が発言した。


中島「俺、買い出し担当がいい!」


彼はかっこよくて頭はあまりよくなくても運動神経が抜群な、いかにもモテるタイプの男子。

そんな彼がそう言ったのだから、女子達は次から次に手が上がる。


中島「ねぇ、西村さん、一緒に買い出し担当しない?」


後ろの方の席から自分の名前が呼ばれて、振り返る西村。

突然そんなことを言い出すもんだから、周りの女子から白い目で見られる西村。


西村「あ、私は余ったので」


中島「じゃあ、決まりね!」

そう言いながら席を立って黒板の方へと歩き出し、中島はクラス委員からチョークを奪って、買い出し担当に西村・中島と書いた。

結局、買うものの量などを見て後3人の女子の名が並んで書かれた。
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