妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる
バンド
そして、完成したTシャツ。
青とネイビーのタイダイ柄
5人のシルエットが印刷されていて
そこにバンド名の「The tansansui」を重ねたデザイン。
『すごい!』
『ねぇ!グッズみたい!』
『最高なんだけど!』
『本当にありがとう、琥珀ちゃん』
西村はThe tansansuiのメンバーの笑顔が嬉しくて、自分も笑顔になった。
一条「これ、琥珀ちゃんの」
西村「私の?」
一条が渡したのはメンバーたちが着ている、西村がデザインしたTシャツ。
メンバーは西村に笑いかける。
一条「文化祭、一緒に楽しもうね」
○その後の文化祭。
体育館の照明が暗くなりペンライトがキラキラ輝く。
今年リリースされた大人気の爽やかでありながらもロックな曲をカバー。
イントロから、盛り上がるこの曲。
The tansansuiはそこにいる人々の気持ちをガッツリと掴んで盛大に盛り上げた。
西村もTシャツを着て最前で音楽を楽しんだ。
時折、西村に向けられるメンバーからの視線はとても暖かかった。
一条「楽しい!楽しい、時間をありがとうございました」
歓声や拍手に包まれて、この年のThe tansansuiのLIVEは大成功に終わった。