妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる

バンド



そして、完成したTシャツ。


青とネイビーのタイダイ柄

5人のシルエットが印刷されていて

そこにバンド名の「The tansansui」を重ねたデザイン。


『すごい!』

『ねぇ!グッズみたい!』

『最高なんだけど!』

『本当にありがとう、琥珀ちゃん』


西村はThe tansansuiのメンバーの笑顔が嬉しくて、自分も笑顔になった。


一条「これ、琥珀ちゃんの」

西村「私の?」

一条が渡したのはメンバーたちが着ている、西村がデザインしたTシャツ。


メンバーは西村に笑いかける。

一条「文化祭、一緒に楽しもうね」



○その後の文化祭。
  

体育館の照明が暗くなりペンライトがキラキラ輝く。

今年リリースされた大人気の爽やかでありながらもロックな曲をカバー。

イントロから、盛り上がるこの曲。
The tansansuiはそこにいる人々の気持ちをガッツリと掴んで盛大に盛り上げた。

西村もTシャツを着て最前で音楽を楽しんだ。

時折、西村に向けられるメンバーからの視線はとても暖かかった。


一条「楽しい!楽しい、時間をありがとうございました」


歓声や拍手に包まれて、この年のThe tansansuiのLIVEは大成功に終わった。
< 22 / 47 >

この作品をシェア

pagetop