妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる

この気持ち


○放課後。


この日は西村の案をThe tansansuiに見てもらうため、一条が教室に迎えに来てくれる約束をしていた。


一条「琥珀ちゃん!お待たせ」

西村「咲くん、ありがとうございます。
わざわざ、教室まで」

一条「ううん、楽しみ」

ニコニコする一条。

その反応に西村も笑顔に。

教室から出て、軽音部の部室へ。



そんな2人を今日に限ってどうして。

狐森は話したいとかじゃなく一目、西村の姿が見たくて西村の教室に行った。

なのに、西村しかいない教室に馴れ馴れしく名前を呼んで入ってきた男子生徒。



狐森(あの人とデートに?
あの人と何を楽しみにしてるわけ?
結局、好きもデートも全部誰にでも言ってるんだ。)


狐森にとって、喜怒哀楽の「怒」と「哀」を表す尻尾が現れた。


そんな風に思いたくない。

否定している自分がいる一方で、確かに見たあの2人に不安を覚えた狐森。


そして気がついたんだ。


自分がどれだけ西村のことを好きで、好きでたまらないかを。

こんな気持ちになるほどに、好きということを。

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