妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる
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体育館を出て、屋上へ。


狐森「先輩」

青空に白い雲が浮かぶ。

屋上の真ん中で、向かい合って立つ2人の髪が風によって靡く。


狐森は視線を少し下にして、話し始めた。

狐森「僕はずっと言葉足らずで、先輩にばっかり伝えてもらって」



○喫茶店


西村「私はデートだと思ってる…いつも」

西村「私は琥太郎のことが好きだから」


○現在


狐森「でも、自分がどれだけ先輩のことを考えていて、先輩のことで一喜一憂して、嫉妬したりして、それから」

狐森は目線を上げて、目を合わせた。


狐森「自分がどれだけ先輩が好きなのか、気づきました。」   

西村の瞳が動いた。


狐森「僕は琥珀先輩のことが好きです。
付き合ってください。」


狐森は西村の瞳を見つめたまま。


西村「私も琥太郎が好き」

微笑んだ西村は

西村「よろしくお願いします」

それから満面の笑みでそう言った。


狐森の耳はずっと出たままだったけど、西村の言葉に少し動いた。


狐森「やった」

目を細めて笑う狐森。

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