キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!

団長と決断



最強レオナルドとなれば、愛する人は自分の腕の中にいてくれるのが一番安心なのだ。サーシャはレオナルドが安心して全力で戦うためにもお荷物でくっついていなければならなかった。


「お前ら先に撤退しろ」

「副団長!了解です!」


現場へ到着して、戦闘中だった団員を先に逃がしたレオナルドは大量の巨大蜘蛛を一人で屠ることになった。レオナルドの敵ではないが、一般団員には、巨大蜘蛛はもう手に負えない。


大蜘蛛よりも硬化した足の切れ味が尋常でない。一振りで人の首をチョンパできる。


次々どこからか湧いてくる巨大蜘蛛との戦闘を見守っていた背中のサーシャが、さらに背後から聞こえる喧騒をレオナルドに伝える。


「レオさん、陣の方向が騒がしいです」

「あっちにも出たか。まずいな」

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