キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
大窓の美しい夜空を背景に、風に乗ったレオナルドは国民たちの頭の上を順番にゆっくりと舞った。まるで、みんなの頭を撫でるような飛び方だった。
「王のマスクを外す条件は一定時間を共に過ごすこと、そして素顔を晒す相手を王本人が好いていることだ」
涙を拭いた国民たちは空を舞う王様を見上げて、その言葉に耳を傾けた。
「お前たち国民と、俺は多くの時間を過ごしてきた。
そして俺は、お前らを間違いなく愛してる。
もうこれは必要ない」
空中でレオナルドは、くちばしフルフェイスマスクをはぎ取って素顔を晒した。星空を従わせてしまうほどの美貌を輝かせたレオナルドの素顔を確認した国民たちは絶叫した。
「「「副団長ー!?」」」
「「「れ、レオ様ー?!」」」