ヒートフルーツ【特別編集版第1部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
麻衣と剣崎の駆引き、そして密談
その2


『部外者の小娘で、大変さしでがましいんですが、例のクスリが”向こう”から”材料”にされると…。それを懸念してるんですね、剣崎さんは』


「否定はせんよ、麻衣…」


『それなら、あちらさんに”材料”にされない手段を講じられる為の”材料”が得られれば、剣崎さんが計画を進めるに当たって大きな武器になりますね?』


「そう言う解釈でいい」


『私、その”材料の素”くらいは提供できるかもしれませんよ』



...



「どういう意味だ?」


『私、あのライブハウスで調べ事をするつもりなんです。…マッドハウスでしたっけ?あそこの専属バンドのメンバー、おけいとデキてますよ』


「なんだって!…本当か…?」


『はい…。数日前、ヤツの部屋でケムリ一緒につるんでるとこにその男来ましたから。おけいが呼んだんでしょうね。そんで、ケムリの現場を故意に見せた…』


「…」


”キャハハハ…。相和会の大幹部、目が点だ”






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