無気力生徒会長にはヒミツがある。


「......さとちゃんって無自覚?
そんなかわいーこと言って............、」



そこで言葉を止めてから。



上半身を起こして、
私の首筋に寄ってくる会長。



そして、私の耳元に口を寄せて。



「............どうなっても、知らないよ?」



そう言う会長の言葉に、
耳の奥が、ゾクリと痺れて。



脳が麻痺する感覚...............っ。



その感覚に気を取られていると。



会長が、首筋を、
舌で慣らすように舐めてくる感覚があって。



「............ぅ、かいちょ、」



ビクリと体が震えたと同時。



会長に抱きついてしまって。


< 35 / 43 >

この作品をシェア

pagetop