無気力生徒会長にはヒミツがある。



ぅ、もうほんと。



会長って、地獄耳だ...............っ。



そう思っていると。



「私も、なんだかんだ、
結月さんの気持ち、分かるわ、」



ボソッと声をこぼす笠原さん。



「いやいや!
それを言うなら俺が1番に気づいたし!」



最後に話しに入って来たのは、
会長に仕事を頼まれていた雪峰くん。



会長が、
普通はするべき仕事をしてるだけなのに。



その話題だけで、笑いの渦になる生徒会室。



笠原さんも、雪峰くんも笑ってるから。



私まで、
ついクスクスと笑っちゃっていたところに。



「.........さとちゃん、あとでご褒美ちょーだい」



私の耳元に口を寄せて、小さく囁いた会長。



その言葉に、
私はドキドキしてしまった..................


< 38 / 43 >

この作品をシェア

pagetop