無気力生徒会長にはヒミツがある。
ぅ、もうほんと。
会長って、地獄耳だ...............っ。
そう思っていると。
「私も、なんだかんだ、
結月さんの気持ち、分かるわ、」
ボソッと声をこぼす笠原さん。
「いやいや!
それを言うなら俺が1番に気づいたし!」
最後に話しに入って来たのは、
会長に仕事を頼まれていた雪峰くん。
会長が、
普通はするべき仕事をしてるだけなのに。
その話題だけで、笑いの渦になる生徒会室。
笠原さんも、雪峰くんも笑ってるから。
私まで、
ついクスクスと笑っちゃっていたところに。
「.........さとちゃん、あとでご褒美ちょーだい」
私の耳元に口を寄せて、小さく囁いた会長。
その言葉に、
私はドキドキしてしまった..................