無気力生徒会長にはヒミツがある。
でも.................................
「っ、かいちょ、なら、いい、です、」
吸血された時と、
同じような言葉を言ってしまった私。
「.........あー、もう、さとちゃんってかわい、」
会長がそう言ったと同時。
「............んっ、」
ふわりと感じた甘い香りと共に、
くちびるに落とされた会長の温もり。
私は、初めましてだったから、
どうするかも分からなくて。
されるがまま、会長の、ドアップの顔を、
見ることしか出来ないままいて。
その温もりはすぐに離れたけど。
私の顔は真っ赤で........................
その顔を隠すように、会長の胸に顔を埋めた。
すると、
会長はそのまま抱きしめてくれて。
「...............さとちゃん、順番ね、
めちゃくちゃだけどさ、聞いてくれる?」
そう尋ねてきた。