吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。


「あっ、それはね、これ!」



私はその言葉と共に。



制服のポケットにしまってた、
澄にぃから貰ってきたタブレットを出した。



そして、
そのまま斗帷くんのベッドの上に乗せると。



「..................ゆる。これ、兄貴から貰った?」



さすが、察しのいい事を言う斗帷くん。



「..................ぅ、うん、」



誤魔化すのは無理だから、素直に頷くと。



「..................はぁーー、また怒られんじゃん、」



自業自得なのに、
めんどくさそーな声を出す斗帷くん。



あんまり、澄にぃみたく、
めんどくさそーにすること少ないから。



むしろ、新鮮な斗帷くん。


< 13 / 39 >

この作品をシェア

pagetop