吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。
........................って、そうじゃなくって!
「澄にぃ、いつも言ってるじゃん、
『......タブレット、切らすとかだめ』って」
〝心配なんだよ?〟って顔で伝えたつもり。
なのに..............................
「...............別にお前に関係ねぇじゃん、」
せっかくタブレット持って来たのに、
恩を仇で返すような斗帷くんの発言。
「でっ、でも私は心配で..................っ!」
そこまで言ったところで、くるりと向きを変えて。
私に背中を向ける斗帷くん。
「...............じゃあ、もう俺に近づかないで、
接近禁止令。ゆるがいるほーが、貧血になる」
そう言われて、
謎の〝接近禁止令〟!?を出されて。
その日は、本当に、
近づくのを許して貰えないままだった。