吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。
***
「.........で、斗帷。いつまでそうしてるわけ?」
ノックもせずに、
斗帷くんの部屋を開けた、澄にぃのひと言目がそれ。
まず、〝大丈夫?〟とか、
そう言う言葉が先な気もするけど............
そこは、
兄弟の関係だからとやかく言わないでおく。
「..................、兄貴に来てって頼んでない」
「...............うん。僕も頼まれてない」
けど、なんか、
いつになく会話が噛み合ってない兄弟。
「..................だったら、帰れよ、」
全くこっちを見ずに言う斗帷くん。
でも、その声は、
いつになく弱々しくて心配になるほどで。