吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。
そう思っていると........................
「..................じゃ、俺の彼女になってくれる?」
ストレートにそう聞いて来た斗帷くん。
「............っ、なるっ!」
私がそう言うと、
斗帷くんと向き合う形になった体勢。
そして、そのまま、
斗帷くんと視線がぶつかった直後。
「............んっ、」
想像以上に、ふわりと、
優しくくちびるに触れた温もり。
触れた瞬間、いつも見慣れてるハズの、
斗帷くんの顔が目の前にあったまま。
時間にして、
2秒とか3秒ぐらいだと思うけど。
たったそれだけなのに、
斗帷くんから伝わって来たのは。
私に優しくしてくれてる斗帷くんの優しさ。