好きになってよ、俺のこと。
東くんとお店の前のベンチに座り、並んでクレープを頬張る。
イチゴの風味が口いっぱいに広がって、甘くて美味しい。
「中城さん、やっと笑ったね」
「え?」
「さっきからなんか、元気なかったからさ」
あ……。もしかして、東くんに心配させてしまったのかな。
「ごめんね、東くん」
「ううん。僕は、中城さんとこうして一緒にクレープが食べれて嬉しいけど」
「ありがとう」
東くん、優しいな。
「ああ、美味しかった。クレープなんて久しぶりに食べたな」
笑顔の東くんが、ベンチから立ち上がる。
「それじゃあ、食べ終わったし。そろそろプレゼントを見に行こうかな。よろしく、中城さん」
それからしばらく通りを歩き、私は東くんとアンティーク家具が並ぶオシャレな雰囲気の雑貨屋さんに入る。
「あ、これなんてどうかな?」
東くんの幼なじみさんは、お花屋さんでアルバイトをしているということを聞いた私は、東くんにハンドクリームを勧めてみる。
お花屋さんだと手荒れしやすいだろうから、ハンドクリームは重宝されるはずだと考えた。
ハンドクリームのテスターを試してみると、手が薔薇の香りに包まれる。
「うわぁ、良い香り」
「どれどれ」
東くんが私のハンドクリームを塗った手に顔を寄せ、犬のように鼻をクンクンさせている。
やばい。ちょっと照れくさいかも。