ワインとチーズとバレエと教授【番外編】

亮二は、「もう大丈夫だからね」と
聞こえているのか、聞こえてないのか
分からない理緒に
一生懸命、言葉をかけて
理緒を社宅のマンションに
連れて帰って休ませた。

そして亮二は、姉の戸籍から
理緒を抜いて自分の養女として
育てる決心をした。

なぜだろうー

正義感だろうか?

亮二は、理緒をとても
見てられなかったたった。

たった22歳の、これから
社会に向けて出ていく女の子が
こんな状態で姉の家から
発見されたことも
ショックであった。

亮二はすぐに市役所に行き
戸籍の整理をした。

真理子はあっさり
理緒をゴミのように手放した。

それには1週間もかからなかった。

亮二は、これから何があっても
理緒を守ろうと思った。

「可哀想に…」

ベッドで眠るアザだらけの
理緒を見て、亮二は
固く決意したのだったー


        【亮二】エピソード完

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