ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
 ディルはたまらず手を伸ばし、エミの頬を撫でた。エミは嬉しそうにその手に頬をすり寄せる。赤らんだ頬は、ほんのり汗をかいてしっとりと濡れている。
 そのまま、ディルの手がするりと顎を撫で、首元から鎖骨、肩にかけて滑った。

「んっ……、触ったとこ、なんかピリピリする……」
「媚薬のせいだ」
「すごい気持ちぃ……。ねえ、もっと触って。ぜんぜん、足りなくてぇ……」

 エミはぎゅっとディルの手を掴んで、強請るように胸に手を持っていく。ギリギリまでなんとか抑えていたディルの理性をついに崩壊させた。
 ディルは服の上から柔らかな胸を揉みしだき、あいているほうの手で器用にエミの服を脱がせていく。
 あっという間にエミを一糸まとわぬ姿にしたディルは、片頬をあげた。

「望み通り、触ってやろう」 
「あっ、ふぁん……♡」

 大きな手が、エミの形の良い小ぶりな胸を優しく撫であげる。
 双丘の頂に指先がかすめる程度で、エミは甘い声を漏らす。さして触ってもいないのに、胸の頂はピンと尖っていた。媚薬の効き目は相当なものらしい。

「……いつもよりだいぶ感じるようだな」
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