ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
 大事なところが丸見えとなり、エミは羞恥のあまり足を閉じようとした。しかし、両の脚の間にしっかり挟まっているディルの体躯がそれを邪魔する。

「ハクシャク、この体勢、ちょい、ダメ……かも」
「脚を広げろ。今からまず指を挿入する。最初は試しに一本から、徐々に増やす」
「えっ、ま、まだ、心の準備が、………ひんッ!」

 エミの蜜口にぐぷぐぷとディルの長い指がはいっていく。

「クッ……。やたらとキツいな……」
「ハクシャク、ちょっと……い、痛い、かも……」
「む、痛みを感じるのか……。指を抜いたほうがいいか?」
「うん……」
「……困った、これは想定していなかった。この場合は、最初からしたほうが良いのか? ……いい加減、そろそろ我慢の限界なんだが」

 ディルは荒い息を吐きながら、独り言のように呟く。
 そっとディルの股間に目を落としたエミはハッとした顔をした。

「……ハクシャク、苦しい? コルセット外すのにだって時間かかったし、気持ちよくしてくれてる間も、ずっと我慢してたんだよね。……それなのに、あたしってば、自分のことばっかり……。ぜんぜん気が回らなくてごめん」
「お、おい……」

 エミはそっと手を伸ばし、ディルの頬を包み、潤んだ瞳でまっすぐ見つめる。

「ねえ、……スキにしていいよ?」
「どこでそんな、煽り文句を教えられたんだ……ッ?」

 ディルは顔を真っ赤にした。
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