ドバイから出られない!
「あれだけ警官に怯えているんだから、何か訳アリなのかなって思うのは普通だよ。ちょっと調べてみたらびっくりしたよ。まさか日本で詐欺師として指名手配されてたなんて。でも、それは俺にとって好都合だったけど」

「好都合?」

私が聞き返すと、アミルが私の首に触れる。いきなり人の急所に触れられたことで、私の肩がびくりと跳ねた。

「俺ね、好きな女は目の届くところで管理したいタイプなんだ。外に出したら変な虫をつけるかもしれないからね。一般人を閉じ込めたら警察に駆け込まれちゃうけど、犯罪者の美砂はどんな酷いことを俺にされても訴えられないよ。自分の罪の告白をすることになっちゃうからね」

アミルが私を床に押し倒す。馬乗りにされ、これから何が起こるのかを察し、私は抵抗した。でもそれも虚しく服を脱がされていく。

刑務所で罪を償った方がマシだと思えるほどの、重い愛で縛られる日々が幕を開けた。







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