何度時間を戻しても婚約破棄を言い渡す婚約者の愛を諦めて最後に時間を戻したら、何故か溺愛されました
リアーナの怒り
正式に婚約が結ばれて、一ヶ月が経った。

私とロイド様は15歳になったら、学園に入学しなければならない。

ヴィルナード国の高位貴族は、14歳までの中等部までの学習は基本的に家庭教師に教わる。

そして、15歳から高等部に入学をするのだ。

私は、学園への入学の準備と学園から事前に出されている課題で忙しくしていた。


「リアーナ、今日の分の課題が終わったのだけれど、良かったら一緒に紅茶でも飲まないかしら?」


久しぶりにリアーナの部屋を尋ね、そう問うた。

リアーナが私の顔をじっと見つめる。

「・・・嫌ですわ」

ロイド様の婚約が決まってから、リアーナは私にさらに冷たくなっていった。
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