腹黒王子の甘い寵愛。
「さ、朔くん本当ごめん!私も白黒はっきりさせたいから、お願い……!」


そう言って上を、朔くんの方を見上げて顔を合わせれば、何が恥ずかしいのか顔を少し赤くして、私から腕を離したのだった。


「じゃあ、行ってくるね」


目の前にあるクツを履き、秋山さんの元へと寄っていく。

そういえば……秋山さんって、ここの場所知ってたんだ……?


今更どうでもいいことを考えながら、ボーッとついていく。


「……どこで話す?とりあえずアイツの側は嫌なんだけど」

「ど、どこでもいいですよ?」

「タメ口でいい、同級生だろ」

「あ、うん……!」

「カフェでも行くか?」

「か、カフェ……!?」


い、行きたい……!でも、行ったら朔くんが怒りそうだなぁ。


「……まさか、朔のこと気にしてんの?」

「えっ、な、なんでわかったの?」

「なんとなく。黙っとけばいいと思う」

「た、確かに。じゃあ行く?」

「うん」


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