冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない。
「学校は、まあ…順調だよ。美結ちゃんっていう仲の良い友達もいるから毎日が楽しいよ」
だから、安心して、お父さん。
という気持ちを込めて、にこりと笑いかける。
「そうか……、友達、ちゃんといるんだな。それは良かった」
「もー、どういう意味〜?わたしってそんなに友達少なそうに見える?」
「…っん、んん゛!いやいや、そんなつもりで言ってないよ…!父さんはただ、」
焦った顔で必死に弁解するお父さんが何だか面白くて、クスリと吹き出す。
こんなに青い顔をしたお父さんは新鮮だなぁ……。
「はは、冗談冗談。お父さんのこと少しからかってみたくなっただけ。本気で受け取らないでよ」
「う、……すいません」
お父さんは渋々という感じで謝る。
淡々とした会話に、ここまで幸せな気持ちになるだなんて。……今までは想像すらしなかったよ。