HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
『藤堂コーポレーション』
日用品や加工商品、健康食品と人々の生活に関わる多くの製品を手掛けている会社。
グループ会社各社は広い分野で成長を続けて、私たちの暮らしの中に多くの製品が浸透していた。

社長も若くてイケメンだった。

担当者の佐々木さんと一緒に私は『藤堂コーポレーション』本社に向かう。

人事部の千堂部長と面談。

私が配属されるのは『営業二課』だと説明を受けた。

『営業二課』は健康食品を主力に、レオンなどの大手GMSや百貨店、生協や通販会社への売り込みを中心に営業行っている。
空前の健康ブームで、社長自らが新規事業として立ち上げた比較的に新しい部署だった。
人事部フロアの来客室を出て、「営業二課」のフロアに案内された。

開放的なオフィス空間。

小さな雑居ビルの会社勤めだった私は人の数にも圧倒される。
柏原課長の執務室をノックしたが応答がなかった。
「・・・柏原課長のいないようだね」

「!?」

「あ…『営業二課』の責任者で、なかなか売り上げの伸びなかった『営業二課』の業績を伸ばす為に社長が外部から連れて来たんだ…彼のおかげで…業績は伸びたけど…彼…優しい顔して人使い荒いから…続かないんだよね…」

「千堂部長」

佐々木さんが強い口調で呼ぶと千堂部長は黙りこんでしまった。





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