HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
無事に会議を終え、私たちは営業フロアに戻ろうとエレベーターホールに向かって歩いていた。

「狩野さん…助かったよ…ありがとう」
「いえ…」

「ランチの時間にはまだ早いけど…お礼に外で食事をしないか?」

「!?」

課長からの突然のランチの誘いに返事に困惑した。

「…これは上司として命令だ…行くぞ、狩野さん」

上司命令と言われたら、断れない。

私たちは二人で営業フロアに戻った。

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