HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
彼に連絡を入れるべきか迷った。

彼に妊娠を話せば、間違えなく責任を取ると言い出す。

私の妊娠は彼にとって好都合なはず。

卵管を一つ失い、二度と妊娠しないと思っていたのに。
思いがけない妊娠をしてしまい、驚きを隠せない。


妊娠してると自覚を持ってから、急激に具合が悪くなり、翌日会社を休んだ。


ずっとベットで寝込み、休んでいたが、ドアのインターホンが鳴った。

私は体を起こして、ドアスコープを覗き込み、相手をチェックした。

ドアの前に立つのは樹生さん!?


「どうして!?」

私は彼を追い返そうとドアを開けた。

「大丈夫か?恋良…心配で外回りの途中に寄ったんだ…」

「大丈夫ですよ…仕事に行ってください…」
私は心配で来た彼を冷たくあしらった。

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