肉を斬らせて骨を断つ

いや、本田教授ならぺろっと順位とか喋ってそうだな。相手がこの男なら尚のこと。

「あんたはこの前の試験、何位だったの?」
「二位だった」
「うわー……」
「なんだ」
「自慢げにしないとこもうざいなって思ってる」
「うざい……」
「もっとすごいだろ俺、くらいの勢いで言えばまだ可愛げあるのに。鼻にかけてないとこが逆に鼻につく感じ」
「難しい」
「自己肯定感って面倒くさいよね」

話を切り上げようとした。再度歩き出せば、手首を掴まれる。

「で、何位だった?」
「一位」

嘘を吐くのも面倒で、事実を口にする。

< 14 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop