肉を斬らせて骨を断つ
大学に友人が居るなら、あたしの噂は耳にしてるだろう。
高二の時、水商売をしていた母親が借金の念書を家において出て行った。
借金があったのは知ってた。でも何に使ったのかは知らない。見て分かるくらい家は貧乏だったし、他人が持ってる玩具のひとつも買って貰ったことは無かった。
ただ高校までは行かせてくれてたから、あたしはそれを学費だと思うことにしてる。
男と一緒になってるのか、それともどこかの海に浮かんでいるのかは分からないけれど、母親を捜すよりあたしは生きていかないといけなかった。
それからはずっと、緩やかに下降するばかりの人生だ。