肉を斬らせて骨を断つ
それとは全く、無縁の人生もあるんだなと純玲を見る。
「この前、怪我してたのは借金と関係してるのか?」
「ううん。あれは元彼。ムカつくと暴れちゃうんだよね、別れる間際まで揉めてた。男見る目無いの、母親譲りなのかな」
「俺はどうだ?」
手は離されていない。
いつの間にか駅に着いていた。
純玲は笑う時以外は基本的に無表情で、何を考えているのか分かり辛い。
「え?」
「俺と、付き合わないか?」
着ているシャツにブランドのロゴが入っているのが見える。あたしは周りを見回した。
知ってる顔は特にないけど。