肉を斬らせて骨を断つ

嬉しいと思う。
生きてきた過程が違っても、こうして思いを伝えてもらえるのは。

そして、その真っ直ぐさが眩しくも思う。

あの日の白いハンカチくらいには。

「最近、話しかけてこないから飽きたんだと思ってた」
「飽きる……? 何に」
「あたしに。こんな奴かーって分かって」
「試験前だったから、邪魔したら悪いと思った。本当は一緒に勉強したかった」

純玲が真面目に言うので、あたしはまた降参する。

はー、と息を吐く。

えーっと、なんだっけ。

「花火大会の日、バイト休みにしてもらったんだけど……」

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