肉を斬らせて骨を断つ
それが通じたのか、ハナモトさんは噴き出すように笑った。
「金を借りたければいつでも連絡しな。学生ローンもやってる」
「遠慮しときます」
きっぱり断る。違法な金利なのだろう。
「フジコさーん、ご指名です」
ボーイが顔を覗かせ、呼びかける。返答をして表に出た。
月に二回ほど来てくれる若いサラリーマンのオタルさんがいた。
「オタルさん元気でした?」
「最近暑くて営業嫌になるよ」
「確かにちょっとやつれてる気がする。フルーツ食べた方が良いですよ」
「フジコちゃん優しいね」
金を落としていく客に優しくするのは当然だ。