極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
『君の行動は、命をすり減らしていると言っても過言じゃない』

身の丈にあった生き方を考えるべきかもしれない。

欲深いことは考えず、とにかく体に気をつけて、周りの人間に――母に、悲しい思いをさせない。

もう倒れるような無茶はやめようと、そっと心に強く誓った。



翔琉さんが次に見舞いに訪れたのは、四日後だった。会社帰りに寄ってくれたらしくスーツ姿だ。

「顔色がすごくよくなったね。安心したよ」

私の顔を見ながら穏やかに微笑む。

熱が下がり、血液検査の結果も入院当初よりぐんとよくなった。

もちろんここで気を抜いてはまた悪化してしまうので、安静は必須なのだけれど。

「ありがとうございます。もう少しよくなったら、一度退院できるかもしれないと先生がおっしゃってました。安静にしていなければならないので、復職は難しいですが」

入院当初、しばらく退院できないかもしれないと伏見教授は言っていたが、思いのほか順調に回復しているようだ。

「そのことなんだが」

翔琉さんはおもむろに切り出して、部屋の端にある小さなソファに腰を下ろした。

「退院したら、一緒に暮らさないか?」

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