極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
この不自由な体でどうしたら満足のいく生活を送れるのか、翔琉さんは私のためにいろいろと考えてくれていたんだ。
普通の生活もままならないような私だ、支える彼自身の負担も大きいだろうに、それでも一緒にいることを選択してくれた。
私はこの想いに、どうしたら応えられるだろう。
「と、まあこれはのちのちの話。とりあえず一緒に暮らそう。俺は君と離れたくない」
ソファの上で膝に肘を置き、いたずらっぽい顔でベッドの私を覗き込んでくる。
さんざん悩んでいた自分がなんだかちっぽけに感じられて、毒気を抜かれた。
「翔琉さんって、意外と強引な方だったんですね」
別れると言っているのに聞いてくれなかったり。勝手に母や教授に話を通して外堀を埋めていたり。さらには武久さんにまで協力させて。
どうやらこれ以上、逃げ道はなさそうだ。追い詰められた反面、心は軽やかだった。
「一度きりの人生なんだ。欲しいものは手に入れていかないと」
「そんな貪欲な一面があったなんて」
「知らなかった? ここ数カ月、俺は君を落とすのに必死だったんだよ。……まあ、武久にセクハラと言われて、かなりやりづらかったけどね」
普通の生活もままならないような私だ、支える彼自身の負担も大きいだろうに、それでも一緒にいることを選択してくれた。
私はこの想いに、どうしたら応えられるだろう。
「と、まあこれはのちのちの話。とりあえず一緒に暮らそう。俺は君と離れたくない」
ソファの上で膝に肘を置き、いたずらっぽい顔でベッドの私を覗き込んでくる。
さんざん悩んでいた自分がなんだかちっぽけに感じられて、毒気を抜かれた。
「翔琉さんって、意外と強引な方だったんですね」
別れると言っているのに聞いてくれなかったり。勝手に母や教授に話を通して外堀を埋めていたり。さらには武久さんにまで協力させて。
どうやらこれ以上、逃げ道はなさそうだ。追い詰められた反面、心は軽やかだった。
「一度きりの人生なんだ。欲しいものは手に入れていかないと」
「そんな貪欲な一面があったなんて」
「知らなかった? ここ数カ月、俺は君を落とすのに必死だったんだよ。……まあ、武久にセクハラと言われて、かなりやりづらかったけどね」