極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
それ自体はとても光栄だけれど、経営にそこまで馴染みのない広報部の一社員が社長室で役に立てるのだろうか。
そのとき、うしろからカツカツというヒールの音が響いてきて、私のうしろで止まった。
「どうしてあなたが社長室なのよ」
聞き馴染みのある不満声。振り向いてみると予想通り、桃野さんが立っていた。
「ちょうど私も聞きたかったんです。異動を勧めてくださったのは桃野さんなんですか?」
「なっ……ふざけないで! どうして私があなたなんかを社長室に推薦しなきゃならないのよ」
「ですが、部長にお願いして飛ばすとおっしゃってましたし」
「あんなもの、はったりに決まっているでしょ!」
桃野さんが顔を赤くして迫ってくる。周りに騒がれないよう声を押し殺しながらも、鋭い剣幕で問いただしてきた。
「いったいどんな手を使って上に取り入ったのよ」
「もしかして桃野さんも社長室にご興味が?」
「そういうことを言っているんじゃないの。どうして私じゃなくて、なんの成果も出していないあなたに声がかかったのかって聞いているのよ」
いっそう怒らせてしまったらしく、今にも掴みかかりたそうに拳を震わせた。
そのとき、うしろからカツカツというヒールの音が響いてきて、私のうしろで止まった。
「どうしてあなたが社長室なのよ」
聞き馴染みのある不満声。振り向いてみると予想通り、桃野さんが立っていた。
「ちょうど私も聞きたかったんです。異動を勧めてくださったのは桃野さんなんですか?」
「なっ……ふざけないで! どうして私があなたなんかを社長室に推薦しなきゃならないのよ」
「ですが、部長にお願いして飛ばすとおっしゃってましたし」
「あんなもの、はったりに決まっているでしょ!」
桃野さんが顔を赤くして迫ってくる。周りに騒がれないよう声を押し殺しながらも、鋭い剣幕で問いただしてきた。
「いったいどんな手を使って上に取り入ったのよ」
「もしかして桃野さんも社長室にご興味が?」
「そういうことを言っているんじゃないの。どうして私じゃなくて、なんの成果も出していないあなたに声がかかったのかって聞いているのよ」
いっそう怒らせてしまったらしく、今にも掴みかかりたそうに拳を震わせた。