極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
了承した瞬間、なかったことにされてしまった……。
というか、冷静に考えてみれば旅行以前の問題で。
男性とふたりで温泉旅行。しかも社長と。これは会社的にも個人的にもいろいろと問題ありありだ。
「す、すみません。私ったら真に受けてしまって!」
「いや、違うんだ! 俺は本気だが!」
祇堂さんが慌てて弁解する。気まずいったらない。
「ただ……軽々しく誘って悪い。上司からこんなことを言われたら、断りたくても断れないだろう?」
上司というか、もはや社長ですけども。
でも不思議と社長だからイエスと応えなきゃとか、一緒に行くのが苦痛だとか、そういう考えはなかった。
祇堂さんとなら素敵な旅行ができると思ったのだ。
男女のどうこうをまったく考えなかったあたりは、我ながら軽率としか言えないのだが。
お互いばつが悪い顔をしてうつむく。
困り果て沈黙していると、祇堂さんがおずおずと顔をあげた。
「……もし俺が社長じゃなくて上司でもなくて、ただのひとりの男だったら、イエスって言ってくれてた?」
というか、冷静に考えてみれば旅行以前の問題で。
男性とふたりで温泉旅行。しかも社長と。これは会社的にも個人的にもいろいろと問題ありありだ。
「す、すみません。私ったら真に受けてしまって!」
「いや、違うんだ! 俺は本気だが!」
祇堂さんが慌てて弁解する。気まずいったらない。
「ただ……軽々しく誘って悪い。上司からこんなことを言われたら、断りたくても断れないだろう?」
上司というか、もはや社長ですけども。
でも不思議と社長だからイエスと応えなきゃとか、一緒に行くのが苦痛だとか、そういう考えはなかった。
祇堂さんとなら素敵な旅行ができると思ったのだ。
男女のどうこうをまったく考えなかったあたりは、我ながら軽率としか言えないのだが。
お互いばつが悪い顔をしてうつむく。
困り果て沈黙していると、祇堂さんがおずおずと顔をあげた。
「……もし俺が社長じゃなくて上司でもなくて、ただのひとりの男だったら、イエスって言ってくれてた?」