絶交ゲーム
「うん。楽しいよ」


クラスメートの関係がこじれればこじれるほど、私の心はスッと透き通っていく。
沈殿していたヘドロも少しずつ減っていく。

楽しくなって、だからつい話すぎてしまう。


「たまには息抜きしなきゃダメよ?」

「わかってるよ」


私は母親に微笑みかける。
そして明日の放課後は帰りが遅くなることを伝えた。

明日には50万ポイントが私のものになるんだ。
詩子と遊んで帰ることになるだろう。


「どこへ行くんだ?」

「詩子とファミレスで勉強しから帰るよ。甘いものを食べながらだと捗るし、詩子の方が得意な科目もあるから教えてもらってくる」


父親からの質問に私はそう答えたのだった。
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