絶交ゲーム
ふたりは幼馴染で、幼稚園の頃からずっと一緒にいるらしい。
高校に入学してからも同じサッカー部に所属に所属していて、共にレギュラー選手に選ばれるくらいの腕前だ。
玲香と洋子、弥生と結よりも更に一緒にいる時間が長く、そして強い絆で結びついている。


「男子かぁ……」


詩子が眉間にシワを寄せて呟く。
今までは女子生徒ばかりを狙っていたから、なんとなく自分たちと重ねて考えることができていた。

でも男子生徒をターゲットにするとなると、また難しくなる。
男子の気持ちは私にはよくわからない。


「やっぱり、難しいかな?」


そう思って他のクラスメートたちへ視線を向ける。
クラス内の二人組で残っているのは浩二と豊だけで、他の子たちは3人組とか4人組のグループばかりだ。
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